SASAKAWA STORY

人が集い、暮らし、まちをかたちづくる建築物は
それぞれに人々の思いや歴史の物語を秘めている。

笹川組が施工や管理を通して携わってきた作品群もまたしかり。

それらを訪ねることで、建設・土木を通して笹川組が紡いできた
このまちのストーリーをたどってみよう。

この街の暮らしを支えてきた物語。

STORY #01

文化滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール

まちの誇りを宿す、
湖畔のランドマーク

 かつて琵琶湖畔に城が築かれ、城下町として栄えた膳所。駅に降り立ち緩やかな坂を下っていくと、湖岸一帯に商業・文化施設エリアが広がっている。なかでもその中心を成しているのが、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール。青空を背景に緩やかな曲線を描く2つの大屋根は、白い帆に湖面の風をはらんで進む巨大な帆船を思わせる。

びわ湖ホールの名を冠するにふさわしい湖国のシンボル

びわ湖ホールの名を冠するにふさわしい湖国のシンボル

国内「音楽家が選ぶ優良ホール100選」の一つに数えられる

国内「音楽家が選ぶ優良ホール100選」の一つに数えられる

 設計は日比谷公会堂の音響設計などで知られる佐藤総合計画。特筆すべきは大ホールで、日本で3棟目となる本格的な四面舞台を備え、ここで上演されるオペラは常に国内外から注目を集める。クラシックや演劇だけでなく、シェル(走行式音響反射板)をセットすることでロックやポップスのコンサート演出にも応えることができ、竣工から20年を経たいま、県内に留まらず京阪神の文化拠点といえる存在になっている。

大・中2つのホールを繋ぐペデストリアンデッキ

大・中2つのホールを繋ぐペデストリアンデッキ

 ホールを訪れたなら、駐車場からエントランスまでのアプローチも、左手に笹川組本社をのぞみながらぜひ歩いてみたいところ。回廊の曲線と柱が織りなす美しい影は、これから始まる公演のための前奏曲であるかのようなひとときをつくり出す。そしてメインロビーの奥に姿を表す琵琶湖のパノラマはまさに圧巻。雄大な自然を背景に、湖国のランドマークは豊かな時間を紡ぎ続けている。

たそがれどきの湖岸に浮かび上がるホールの姿

たそがれどきの湖岸に浮かび上がるホールの姿

DATA
竣工 1998年3月
所在地 滋賀県大津市打出浜
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 地上4階・地下2階
大ホール:1,848席
中ホール:804席
小ホール:323席
延床面積 28,944.37m2

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